SONGS

July 27, 2009

じいちゃんの ぱんつは
ひらひら ぱんつ
おふろあがりの えんがわで
かぜに ふかれて ひーらひら

とうさんの ぱんつも
ひらひら ぱんつ
おひるねどきの なつのごご
せんぷうきに そよいで ひーらひら

じいちゃんも とうさんも
ひらひらぱんつ
かあさんに なにかきいたらね
あれは「ふんどし」って いうんだって

ぼくの ぱんつは
ぴちぴちぱんつ
おしっこするのも うんちでも
いちど ぬがなきゃ できないの

 じいちゃんは ぼくにこういうの
 ふんどしは なんたってきもちいい
 かぜがとおって すずしいし
 おしっこするのも かんたんだ

 とうさんも ぼくにこういうの
 ふんどしが なんたっていちばんだ
 おとこらしいし いさましい
 はんかち なければ てもふける(こらこら)

じいちゃんと とうさんの
ふんどしは
ばあちゃんが つくった てづくりだ
ぬのに ひもをつけただけ(越中!)


ぼくも ほしいよ
ひらひら ぱんつ
ぼくも はきたい ふんどしを
そしたら ばあちゃん つくってくれた

 ぼくのぱんつも ひらひらぱんつ
 じいちゃん とうちゃんと
 おそろいだ
 ときどき ゆるんで
 よこちょから
 ちんちん かおだし ひーらひら


(04:57)

May 03, 2008

アクリル







おまえの噂 耳にしたのは
ふらりドアを開けた見知らぬBarで
隣り合わせた男たちが 忘れかけていた名前 口にしたのさ
 どうやらおまえは いまでもいい女
 バカな男たちを手玉に取っているらしい
 あの頃ぼくが もう少し大人なら
 おまえのいらだちを わかってやれたのに

ぼくの前には ドライなダイキリ
おまえが好きだったラムのカクテル
一口啜ればぼくのからだごと
あの頃に連れて行ってくれそうだよ
 いつも不機嫌なおまえにいら立って
 雨の街角で殴ったこともあったけど
 怒ったような泣き出しそうな
 その時のおまえの目を いま思い出したよ

  探していたものは見つかったのか?
  足りない何かは手に入れたのか?
  ぼくはぼく自身を飼い慣らせなくて
  傷つけあって そして別れて……

いまでもぼくは独りでいるよ
優しい女たちもいるにはいたけれど
何だかもひとつ 本気になれなくて
半端な恋ばかりを繰り返してる

(00:04)

August 12, 2007

あたし いつでも あんたのこと想ってた
あんた いつでも あたしにだけはやさしかった
だけど あんたは 独り行ってしまったのね
あたし いくら待ってても 仕方ないとこへ
 向こう見ずで 子どもみたいで
 むちゃばかりして あたし ハラハラしどおし
 だけど あんたは 独り行ってしまったのね
 あたし いくら手を伸ばしても 届かないとこへ

あんた あたしのとこへ帰る時は
いつもズタズタボロボロ 傷だらけで
だけど あんたは 独り行ってしまったのね
あたし いくら待ってても 仕方ないとこへ
 こころの中に ナイフ忍ばせ
 生きていたのね あたしハラハラしどおし
  だけど あんたは 独り行ってしまったのね
 あたし いくら手を伸ばしても 届かないとこへ



(03:08)

April 20, 2007

きっとぼくは 独り芝居をしていたんだね
みんなに笑われていることも知らないで

だけどきみも ぼくのことを笑って見ていたのかな
ぼくはいつでも一所懸命だったよ

 こころとからだが離ればなれになって
 ぼくはまっぷたつに引き裂かれた
 もしも きみにサヨナラを言うことができたら
 きっとぼくは もとどおりになれるさ

きっときみは ひどく無理をしていたんだよ
ぼくを取りまくものを すべて受け容れようとして

いまになってその間違いに気づいたのかい
いいさ この次はうまくやってごらんよ

 こころとからだが離ればなれになって
 きみもまっぷたつに引き裂かれた
 もしも 夢にサヨナラを言うことができたら
 きっときみも もとどおりになれるさ

 こころとからだが離ればなれになって
 誰もまっぷたつに引き裂かれている
 もしも夢にサヨナラを言うことができたら
 きっと誰も もとどおりになれるさ

(04:54)

February 19, 2007

ぼくたちの季節(とき)は黄昏れて
想い出の町に灯りがともる
一日遅れの新聞が
ビルの谷間で風に舞う
 ドアの隙間から呼ぶのは きみ
 階段をゆっくり下りていくのは ぼく
 二人歌った あの歌も
 いまは千切れて 風の中

一枚の地図は燃えつきて
星もない夜に二人さまよう
ぼくたちがつくろうとしていたのは
あれはスペインの城なのか
 ごらん 二人の手のひらのうえで
 ごらん  音も立てず崩れ去ってゆく
 ぼくが贈った手鏡も
 いまはひび割れ 床の上

 ごらん 二人の手のひらのうえで
 ごらん  音も立てず崩れ去ってゆく
 今日も窓の外は雨
 きみの右手のナイフが光る



(21:08)